Solange/ソランジュ『When I Get Home』とStevie Wonder、Steve Reich、Alice Coltrane、Sun Raの影響とジャズの関連性について

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    solange


    Solange/ソランジュの4thアルバムである『When I Get Home』の本作がリリースされたのが19年の3月ころ、改めて聴き直したらやはり素晴らしいと思いブログを更新しましたw


    彼女自身ミニー・リパートンのような可憐な歌声を聴かせるソウル/R&Bシンガーというイメージが以前から強くあったが、本作リリース当時にPichforkで掲載していた記事にはStevie Wonder、Steve Reich、Alice Coltrane、Sun Raの名前が挙がっており、そこからインスリレーションを受けていたのが強く印象的であったのも覚えていたので改めて調べてみた。





    When asked about the process of writing the new album, Solange revealed some musical inspirations she turned to at the time, including Stevie Wonder (and specifically his album The Secret Life of Plants), Steve Reich, Alice Coltrane, and Sun Ra―music that emphasized repetition.



    同じくPichforkにてStevie Wonder『Journey Through The Secret Life Of Plants』からの影響を公言している。



    Stevieのリリースする作品はソウル、ファンク、ジャズなど黒人音楽を中心にラテン、ブラジル、レゲエのリズムやクラシックの要素を大胆に取り入れ、ソウル、ファンクの枠内に収まらない音楽性に普遍的なメロディーとハーモニーで数々の名作を作っていたが、上記アルバム『Journey Through The Secret Life Of Plants』特に例外な作品だと思う。


    当時では珍しいサンプラー、シンセを使い日本人の子供たちが歌う「Ai No, Sono」ではソウルというよりもニューエイジな質感をもっている。また余談ではあるが城秀樹が「愛の園」としてカヴァーし隠れたテクノ歌謡としても有名だ。

    西城秀樹「愛の園 - Ai No Sono (7")」はコチラ

    また「Voyage to India」ではインド音楽を取り入れ、ソウル、ファンクといった今までのスティービーといったブラックミュージックと違い、欧米、欧州、ラテン、カリブ楽曲に収まらない他国の音楽性までも取り込んでいる。


    スティービーのアルバムとして『Songs In The Key Of Life』、『INNERVISIONS』、『Fulfillingness First Finale』に比べ、今回Solangeが影響を公言するアルバム『Journey Through The Secret Life Of Plants』は当時としての実験性もあり今までの作風と変わり世間からはどのような評価であったかはわからないが、スピリチュアルな雰囲気の強い作品で、芸術的な繊細さを感じさせる仕上がりになっている。

    ちなみに『Journey Through The Secret Life Of Plants』は同タイトルの映画のサウンドトラックとして、Stevieが3年という時間をかけ完成させた作品(映画は残念ながらお蔵入り)



    Pictforkで同じく影響を受けたと発表していた人物として

    Alice Coltraneもスティービーと同じくインド音楽を取り込み、日本の琴などアジアの楽器に興味を持ち、それをジャズに融合させていた。

    Steve Reichはミニマルミュージック/現代音楽の巨匠としてお馴染み。Alice、Stevieと同じくアフリカ、アジアの他にインドネシアのガムランからの影響を受けていたことは有名。

    Sun Raはジャズ界の異彩。上記3人とも同じでアジアの影響とアジア、アラブの楽器、音楽性を実験と共に行っていた。


    Solangeの作品にインスパイアを受けた4人はアジア等、西欧以外からの音楽性を取り入て表現していたアメリカ人である事がわかる。

    4人の音楽性はアメリカが生んだ音楽だが、様々な国の音楽の要素が入っており、その影響を受けた国の民族音楽をするのではなく、本人の奏でる音楽に新たなインスピレーションを受けそれを自らの音楽にアウトプットしていると言える。



    上記の関連性を含めてSolange『When I Get Home』を聴いてみると彼女のベースであるR&B、ソウル、Nu-Soulとして聴こえるが、細部にはその影響が垣間見えて聴こえるのがわかる。


    「Things I Imagined」ではSteve Reich的な反復され重ねられるSolangeの声と、続く「Down with the Clique」では同じ動きを見せる人のPVさえもミニマルでありSteve Reichを感じさせてしまう。





    また本作『When I Get Home』についてSolangeは「ヒップホップのドラムやベースも入っているが、作品の核にあるのはジャズ」と語る。

    Jamire Williamsの名前が「Dreams」と「My Skin My Logo」の2曲でプロデューサーとしてクレジットされている。Jamire WilliamsはRobert Glasparの共演と、2014年に最新のジャズグループERIMAJとしてジャズ・ドラマーとして知られる

    ERIMAJ『CONFLICT OF A MAN』はコチラ!! J Dillaのカヴァー「Nothing Like This」収録!!





    『When I Get Home』では、Jamireの作品にある『///// EFFECTUAL』と同じ音色と演奏だ。Solangeの作品では音数が少ない、引き算のようなドラム音であるが、そのドラムはサンプリング・ループではなく生演奏であり、それ故にドラムの音色がクオンタイズ・ビートようにわずかに動いて聴こえる。むしろループし聴こえるのはSolangeの歌声でありそれがSteve Reich的。


    Jamireは実際にジャズも演奏できるのだが、彼の作品と今回の『When I Get Home』では打ち込みの要な音色が強く、きわめてビートミュージックであり、それが新しいジャズとも言えるかもしれない。それはクリス・デイブ、カリーム・リギンス等のようにビートミュージック的な演奏をできる技術を持つジャズ・ドラム奏者だから出来るものだと思う。そこに彼女が言う「ジャズ」とも言えることと思う。











    また重要なのが本作『When I Get Home』で8曲もののプロデュースに携わったているJohn Carroll Kirby

    Solangeの前作『A Seat at the table』、Pharrell Williamsの作品にも関与しており、自らの作品ではアンビエント/ニューエイジ作品を残している。シンセをストリングス風に聴かせる等、様々な鍵盤を使った"疑似な"オーガニック・サウンドではSolangeの作品にも大きく影響を感じる。

    『When I Get Home』の「Beltway」ではまさにJohn Carroll Kirby的なアンビエント/ニューエイジ作風でSolangeの声を重ねハーモニーを奏でている。





    ちなみに『When I Get Home』のプロデューサーの一人であるChassolもSteve Reich好きであり「Reich & Darwin」をリリースしており、その「Reich & Darwin」のように早いBPMで短く繰り返しているわけではないが『When I Get Home』からミニマルに展開するライヒ的な表現はChassolによるものと感じさせられる。

    とあるアーティストが言っていたが「Steve Reichはジャズだ」と言っていたが、そのミニマルミュージックの中から表現/体感できることもできる新しい表現がSolangeの云う「ジャズ」と感じさせられる。





    そんな鍵盤の音色とビートをベースに、重なり合いを見せる音色が美しく響いている楽曲においてSolangeは『ジャズ』を見いだし、感じているものと思う。

    なんとなく『When I Get Home』を聴いてみたら、彼女の本作に対するインスパイアされている背景等のバックボーンが見えるとより深く、楽しくのめり込める濃厚な作品へと体感させてくれる秀逸名作と言えるだろう。

    更にはここ最近リリースされるのアンビエント/ニューエイジ作品と重なる部分も少なからずあるであろうと思っている。







     


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    Kali Uchis : Isolation (LP)

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      Kali Uchis : Isolation (LP)


      year/2018
      country/Import
      label/Virgin (7463064)

      Tyler, The Creator & Bootsy Collinsをフィーチャーした"After The Storm"も最高!!
      グラミー賞ノミネートの要注目R&Bアーティスト Kali Uchisのデビュー作アナログ盤!!



      DIploやTyler, The Creatorらが参加し注目を集めた2015年のデビューEP"Por Vida"や数々の客演で高い評価を受けてきたUS女性シンガー、Kali Uchis。メジャー・デビュー作となる本作、かなり素晴らしいです!!Thundercatによる流麗ブラジリアン・ソウルなA-1に始まり、David Sitek手がけるブレイクビーツ・ソウルA-2、Steve Lacy参加のパーティ・ブギーA-3、Reykonをフィーチャーした激甘ラテン・バウンスB-1、BadBadNotGoodプロデュースでTylerやBootsy Collinsが参加したB-6などなど、、、書き出すとキリがない充実っぷり。文句なしの特大推薦盤です!!

      1. Body Language (Intro)
      2. Miami (feat. BIA)
      3. Just A Stranger (feat. Steve Lacy)
      4. Flight 22
      5. Teeth In My Neck
      6. Tyrant (feat. Jorja Smith)
      7. Dead To Me
      8. Nuestro Planeta (feat.Reykon)
      9. In My Dreams
      10. Gotta Get Up (Interlude)
      11. Tomorrow
      12. Coming Home (Interlude)
      13. After The Storm (feat. Tyler, the Creator & Bootsy Collins)
      14. Feel Like A Fool
      15. Killer




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      cero : WATERS b/w sauce81 Remix(12”)

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        cero : WATERS b/w sauce81 Remix(12")


        year/2018
        country/Japan
        label/kakubarhythm/カクバリズム (KAKU-087)

        cero 5/16リリースの3年ぶりとなる4th Album『POLY LIFE MULTI SOUL』より「Waters」の 12 インチシングルカット!!


        表題曲「Waters」は最近のライブでも披露されていて、先月のアルバムの告知解禁の際に公開となったティザー映像(Dir: VIDEOTAPEMUSIC)でも冒頭部分が使用されており、映像の世界観とともに、今作が前作の流れを引き継ぎながらも完全に新たなフェーズに突入していることを感じさせてくれる象徴的な1曲。

        また、B面には「Waters」のsauce81によるRemixが収録。
        シングル『街の報せ』収録の「ロープウェー」にてビートトラックのプログラミングを担当してくれたsauce81が今回はリミキサーとして参加!sauce81のブラック・フィーリングと今楽曲の相性は抜群で、オリジナルの持つムードに添いながらも彼の新たな解釈も加わり、よりダンスミュージックとしての機能を増幅したフロアライクな仕上がりに。このRemixは今12inchのみ収録のエクスクルーシブトラックではありますが、このRemixからもceroの新作において、ダンスミュージックとしての面が大きな意味合いを持っているであろうことを伺い知ることができるはずです。

        今作も完全限定枚数プレスとなりますので、是非とも手に入れてフロアで部屋でお楽しみ下さい!

        SIDE A(45RPM)
        Waters (Original)
        Music: Yu Arauchi / Words: Shohei Takagi

        SIDE B(45RPM)
        Waters (sauce81 Remix)
        Produced, arranged and mixed by sauce81

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